2011年10月6日木曜日

道路全面封鎖

親はこどもに
すぐに結果を求めてはいけない。
親の都合は、こどもにとって大きなお世話であり、関係のないこ
とである。

親がなすべき責任をこどもに押しつけようものなら
こどもは様々な手段を用いて抵抗するでしょう。

こどもが表出するその抵抗を
問題行動と取り上げ、こどもの問題に帰結するなどということは
言語道断も甚だしい。

特に発達障害をもつこどもの場合
そのような一連の帰結を常に浴びせられる。

発達障害の特性とは
決して能力の有無を指し示しているものではない。
「できるかできないか」ということは障害の有無によらないはずである。
例えば、話しことばがなかったとしても、他者とコミュニケーションをとる方法手段は様々あるはず。
特性が規定するのは
「しやすいかしにくいか」ということであり、
さらにはその特性は、行動の形式に影響を与えるということなのである。

何かをやりたい、成し遂げたいという気持ちは
皆同じように持っている。
特性が、例えば行動の開始や終了という行為に影響を及ぼすということなのであり、
手がかりさえつかめれば、何事も成し遂げることは可能である。

「できない」「危険」といって
こどもに規制をかければかけるほど
その規制をすり抜けようとする。
嘘をついたりごまかしたり・・・
そのような「すり抜け」は、大人の都合からくるものである。
すり抜けないように、さらに立ちふさがろうとする大人。

こどもたちが歩もうとしている道を封鎖すると、
その後どんな展開が待ち受けているだろうか?

そんなことを考えようとしない大人がいるとすれば
そのような大人こそ、想像力が欠如していると言わざるを得ない。
 
臨床医として、また、1人の大人として
自戒をこめて・・・。

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