2010年10月23日土曜日

拒絶、排除、そして見えない鎖

今年も早いもので残すところあと2ヶ月あまりとなりましたね・・・。
このblogの更新頻度が月1回ペースになってしまったので、今年はあと2回くらい?いや、もう少しがんばります!

発達障害を抱えるこどもたちに共通する悩みは、「人に頼みごとをすることができない」と感する。それは、依頼方法がわからないというよりは、依頼内容を却下されたらどうしよう、こんな依頼すべきではないかな、という不安が先行する。それには、自分自身が却下されるのではという恐怖が付随する。

例えば「一緒に遊ぼう」の一言がなかなか言い出せない。その背景は拒絶を強く恐れている。ただでさえ孤独な感覚におそわれている中、これ以上の拒絶は耐えがたいものである。他者から排除される苦痛を味わうなら、ひっそりと図書館で本を読むほうがまだましなのかもしれない。

いや、排除を恐れるのは発達障害を抱えている場合だけではないだろう。誰もが皆そう思っているから、徒党を組む。徒党の中に入れさえすれば、まるで「勝ち組」であるかのように。

徒党の中で自らが課せられた役割とは何か?それを必死に探しまわる。そこから排除されないために。排除される恐怖から逃れるためには、いわゆる「ローカルルール」を忠実に遂行することになる。
そして意見を述べる。それは正論であっても、「ローカルルール」にそぐわない場合は、即座に「無いもの」として扱われる。口を閉ざし、従順になることを暗に求められる。徒党の中で自然発生的に支配服従関係が構築される。息苦しさを感じていても、見えない鎖でつながれてしまう。

何が正しいか間違っているかを規定しているのはあくまで「ローカルルール」である。見えない鎖をそっと外し、ほんの少しの勇気をもって、そして飛びだそう。待っているのは本来の自分の姿のはず、きっと。

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