2010年10月11日月曜日

連続ツイートより「虐待」

虐待(1)昨日ある海外ドラマを観ていた。ある事件で逮捕された女性のセリフ。「幸せって、つかんだらずっとしがみついていなくちゃいけないの・・・」この一節がずっと頭の中に引っかかっていた。
虐待(2)幸せから引き剥がされないように、いけないとは知りつつも犯行に手をそめてしまう・・・強い葛藤がそこにはあったのだ。
虐待(3)日常的に受けてきた酷い仕打ち。密室で行われる「知られざる秘密」を否応なしに持たされる。そこは周囲が薄ら笑っているような、残酷な舞台。
虐待(4)無力感という殻に覆われた、激しい怒りを様々な方法で投げつける。例えばkoRnのボーカリストは、メッセージをその歌詞に投じたことで、多くの共感を得ることができた。地位と名声を手にし、幸せをつかんだ、ように思えた。
虐待(5)一旦つかんだ「幸せ」は、離せない。そのためには、メッセージ性の高い曲を作り続け、歌い続けていかねばならない。そうしないと、皆が離れていく。これは、酷い仕打ちの再演だ、あの孤独感に再び対峙することなど耐えられないからだ。
虐待(6)パフォーマンスに満ち溢れた、周囲の心に響くメッセージを伝えるために、何をするか?素の状態で自分と向き合うのは、心が引き裂かれるような思いである。酒に浸り、クスリによって見せかけの切れ味を演出するしかないか・・・。
虐待(7)虐待を受けたこどもたちは、自暴自棄の中でもどこかで「幸せになりたい」と思っている。しかしそれは、「幸せ」という呪縛から逃れられないともいえる。幸せのために、危険に身を投じてしまうのだから・・・。
虐待(8)本当の幸せって何だろう?虐待というフィルターを通して考えると、幸せ=苦痛という逆説的な等式が出来上がってしまうようだ。
虐待(9)幸せとは、つかむものでも手放すものでもない。ただそこに、ある、のだろう。

追記:KoRnのVo.であるジョナサン・デイヴィスは幼少期に親から虐待を受けていたことが取り沙汰されている。それ以外にも様々な精神的苦痛を負っており、その体験がkoRnの音楽性に影響を強く与えていると思われる。
詳細はこちらを参照してください。

1 件のコメント:

Toru Uehara さんのコメント...

連続ツィートより、
興味深く読ませていただいております。

先ほどの
『NHKで「新型うつ」ってやってたのか・・・この呼び方、本当にやめてほしい。全く未知のものではないはず、先人たちの記述を見ればすぐにわかるのに。 27分前 TweetDeckから 』

を拝見し、
ぜひこの点についても連続してつぶやいてください。

ちなみに私も同意、笠原木村分類はじめ、先達の知恵を深く読むべし、と思う。