2009年10月31日土曜日

ドサ回り

昨日、高等学校の特別支援コーディネーター向けの講演会にお招きいただき、
発達障害についての話をさせてもらった。
会場の反応は・・・うーん、分かりにくい講演だったかなあ??

最近教育関係機関より講演依頼を受けることが随分多くなった。
大変うれしいことである。
私の話を聞いていただき、「よし、一肌脱ごうじゃないか!」と思ってくれる先生がいたらいいな、
そんな思いでいつもメッセージを伝える。

教育関係者との接点は、
私が春先に講演会を行い、終了後に一人の男性に呼び止められたことから始まった。
「教育委員会のものですが」
名刺を渡された。
「今後も是非、教育関係者に先生のお話を聞かせていただけませんか?」

私でいいのかな?
でも、私の話を聞いて何か心に響いてくれたものがあったに違いない。
そう思い「私でよければ・・・」と名刺をお渡しした。

それからは各学校・団体より講演依頼の嵐。
可能な限り全てお引き受けした。
いわゆる「ドサ回り」です。

周囲からは「そんなにお引き受けして大丈夫?」との声もあったが、
これが自分の仕事のスタンス、変えられませんよ!

でも、言われ続けると少々心配になってくるものです。
そこで、ある人に相談した。
その人は私を今の診療所にお誘いしてくれた、前所長であり医師として尊敬する大先輩I先生である。

「こんなに講演を引き受けていいものなのでしょうか・・・?」
すると、I先生は優しい笑顔で
「michiaripsy君、大変だろうけどこれはチャンスだよ。今の苦労は5年後に必ず大きなものになって返ってくるから、頑張りたまえ、応援してる」

心が温まる思いだった。
こんな言葉をかけてもらう経験は、実はほとんどなかった。
先輩の前で涙があふれそうになったが、ぐっとこらえ
「はい、頑張ります」とだけ答えた。
自分のやっていることは間違ってない、これでいいんだ、と確証が持てた。
“前を向いて歩こう、希望を胸に”
まさにこれが発達障害支援の「根っこ」じゃないですか!

そんなわけで、
私の住む県の発達障害支援については正直まだまだこれから、といったところが現状です。

さあ、今日も前を向いて歩こう。

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