2013年8月1日木曜日

原点回帰

最近は梅雨に逆戻りしたかのようなぐずついた天候が続いている。蒸し暑くて過ごしにくい。
こどもたちは夏休みになったので、学校の教員と面会する機会が増えている。

教員からの相談内容としては、指導に難渋しており指導方法がわからない、言うことを聞いてくれない、反抗的な態度を改めようとしない、忘れ物が多くて指導にならない、など・・・。

話を色々と伺っている中で、こどもたちに不評な教員の共通因子を見出した。

それは
発達障害に関する知識は豊富でよくお勉強されており、教員間では熱心との評価である一方で
「指導しよう」「教えよう」「援助しよう」という気持ちが強すぎること
であった。

自らの指導にのってくれるこどもは「良い子」で
指導にのらないこどもは「困った子」と区分しているように思えてくる。

このようなタイプの教員からは
「是非指導方法について教えていただきたい」「通級指導教室を勧めるべきでしょうか」「宿題に関してどの程度まで・・・」と尋ねられることが多く、ここで私は


「こどもたちの話を聞いてあげてください」
とだけお答えしている。

 
指導や援助のヒントそのものが書籍やネットに書かれているわけではない。
書かれているのはあくまで「知識」や「情報」に過ぎない。
本人の中に、そのヒントが必ず存在しているはず。
本人との対話より得られたヒントから、指導や援助の方針について書籍などで得た知識や情報を駆使し、肉づけしたりそぎ落としたりしながらアレンジしていくものだろう。





そして、こどもたちが信頼し好きな教員の共通因子は
話を聞いてくれること、であった。

原点回帰。指導に行き詰ったら足元を見つめなおしてほしい。

1 件のコメント:

フィルパパ さんのコメント...

お久しぶりです。斎藤です。
スクールカウンセラーとして頑張っています。
先生のブログを拝見して、いつも自分の臨床の立ち位置を確かめさせていただいてます。ありがとうございます。