2013年3月26日火曜日

「労い」のことば

「最近学習に取り組むようになりました。行事にも参加するようにもなったんです。とても成長したと思います」
学校教員よりこのような話を聞くことが時々ある。

こどもたちが何かに必死に取り組んでいる姿を見て
「成長している、頑張っている」という評価に留めておいていいのだろうか?

 
もしかして、取り組まざるを得ない心境もしくは状況なのかもしれない。
取り組み続けないと無視されるかも、怒られるかも、という不安の中でもがき続けている姿かもしれない。



「だって・・・宿題やらないと親に怒られるし」「先生が“頑張って”っていうから・・・」
診察でぽつりと漏らすこどもたちの声。

ほめられるために、評価を下げたくがないために頑張るしかないこどもたちが

私の周りには多くいる。
 

こどもたちに必要なのは、ほめることもそうだがまずは「労う」ことではないだろうか。

「ご苦労様でした」
この一言が、常に気丈に振舞わねばならないこどもたちへ
束の間ではあっても安堵をもたらしうるだろう。

1 件のコメント:

タマ吉 さんのコメント...

安堵するって大切ですよね。

教員側にも安堵する瞬間がないんでしょうかね...。