2011年3月18日金曜日

大震災より

大震災より1週間がたちました。
今までにない被害の状況を連日の報道で目の当たりにし、未だにことばを失っているというのが
正直なところです。被災された方々心よりお見舞い申し上げます。

私の勤務する診療所では、計画停電などの影響で、診療にも少なからず影響を受けています。
しかしながら、やれることをやっていくしかありません。

震災後の患者の診察では、通常通りの診療を、と心掛けてはいるものの、
どこかで落ち着きをとれない自分がいるのも否めません。
管理者として、診療所全体の災害対策を、停電に備えた準備を、など・・・どこかで考えてしまっているようです。

そんな中で、私の所にやってくるこどもたちのほうが、落ち着いているようにみえます。
大人のほうが、過剰な不安に陥っているようです。
「やれることを、やっていくしかないよね」と自分自身に言い聞かせるかのように、こどもたちに伝えます。
こどもたちは、皆、大きくうなずきます。
こどもたちは、もう、言われなくてもきっとわかっているんですね。
大人が分かっていないのでしょうか。やるべきことを。

今までの診療を振り返ってみました。
すると、自分自身が「何をすべきか、何が必要か」ばかりに囚われていたのかもしれません。
 やること、必要なことは目の前にあるのに、遠くばかり眺めていました。

足元をよくみてごらんなさい、石ころが転がっているでしょう、花が咲いているでしょう、草が生えているでしょう。いろいろあるんですよ。
遠くの景色ばかり眺めていないで、足元をみてごらん。
そこには、あなたを飾る、景色があるのですよ。 

そんなことを考えながら、この1週間を過ごしました。

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