2010年6月18日金曜日

正しい評価とは?

そろそろ梅雨の時期がやってきました。
蒸し暑い日々が続きますね・・・。
それでも私の外来は相変わらず子どもたちであふれかえっています。

発達障害臨床の中で、多面的評価を行うが、集団場面での振る舞い方、行動の様子などを保護者、教員などより詳細に聞くこととなる。
周囲の評価・支援状況を眺めていると、発達障害の評価として、どうやら「得意なこと苦手なこと」の評価に終始することが多々あることに気がつく。もちろんそれは大切な視点であるが、

もっと大切なことは、「日常のつまらなさ感」の評価である。

不登校の子どもたちに話を聞くと、ほとんどの子が口をそろえてこう話す。
「学校は、つまらない」
発達障害を抱える子どもたちは得意不得意のことよりも、毎日のつまらなさをどうにかしたいと常日頃感じている。家でゲームをずっとやっているのは、それは楽しいからというよりも、つまらなさの埋め合わせでしかないことも多い。ため息をつきながら、長い一日を過ごさねばならないのである。

もちろん、得意不得意のギャップにより、つまらなさが生じていることはあるだろう。でも、子どもたちが生き生きと楽しく過ごすためには、周囲が同じ目線で語り、動き、寄り添うことである。得意不得意は誰にでもある。
同じ目線でけんかしてもいいと思うし、泣いてもいいと思う。
障害があろうとなかろうと、子どもたちは真正面からぶつかりたいと思っているし、また、周りからもぶつかってきて欲しいと切に望んでいる。自分との話で笑ってほしい、悪いことをしたらきちんと怒ってほしいと思っている。
腫れものに触るように扱ってほしくない、正々堂々と腹を割って話してほしいと、いつも願っている。

ちょっと力不足かもしれないけど、皆とスクラムを組みたいのです。

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