初冬になぜか多いのが思春期~青年期の子たちの「家を出たい」相談。
なぜ家を出たいのか?出たくなったのか問うてみる。
その多くは決して社会的自立を目的とした前向きな家出ではなく、
それは唐突に思い立ったわけではなく、親に対する積年の憤怒が露出した
「今まで自分の話など聞いてもらえなかった」
「何を話しても屁理屈といわれる」
「頼れる人は親しかいないと思って相談したのになぜ怒られる?」
「"親だから心配するのは当然だ”といいながら平気で傷つけるこ
「いつも”あの子は・・・”って比較されてばかりでかんけーねー
「だめ、だめ、だめ!って何をしてもダメって何すりゃいいの」
まるで固く閉じられたマンホールの蓋を吹き飛ばすような激しい怒
診察室で顕になる。そのような姿を初めて目の当たりにする親は明
そして家出したいこどもたちの多くは、鎮まった怒りの後にうなだ
「もう誰にも・・・相談できない・・・」
差し延べようとする親の手を、振り払う。
「今さら・・・親ぶらないでくれ!」
診察室を飛び出したりうつむき泣きじゃくったり。その姿を、私は
それでもこどもたちは、わかっている。やはり、自分だけではどう
「またおいでよ、待ってるから」
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